出会い系サイト体験談

しばらくおいた数日後にまた受信メールを開けてみたら『36通の新着メール』。あまりのメールの多さに、題名の気になるものから読んでみた。最初に選んだメールは「僕もいま、○○にチャレンジしている、 一緒に頑張ろう!」というものだった。他のメールと違い、伊藤さんの投稿した《考え》に対して、彼なりの答えを用意した、恋愛の「れ」の字も感じさせない文章だった。「私はこんなメールを期待していたんだ!」と嬉しくなった。
早速、彼には返信メールを出した。じつは他の男性3人にも返信メールを出した。しかし何回かメールをやり取りするうち、彼の押しすぎず引きすぎず、心配りを忘れない文章はなんとも心地よかった。いきなりこちらの詳しい身の上を訊いたりせず、相手も必要以上のことは知らせてこない。また必ず「今日もお仕事お疲れさま」とか「今日は雨で通勤がたいへんだったでしよう」というような何気ない一言が添えられていたり、決してこちらの返事を急がないとか、そういった心配りがとてもありがたかったのだ。こうして彼とは週2〜3回、メールをやり取りする関係になり、やがてほのかな恋愛感情へと発展していったのだ。
それから半年くらい経った頃、伊藤さんは彼とはじめて対面をすることになった。知り合ってから6カ月目の初デート。嫌われるかもしれないと思うと、なかなか会えなかったのだ。
はじめてのデートは横浜。JR横浜駅の改札口で待ち合わせたが、初対面の相手がすぐにわかるだろうか? お互いの容姿は文章とデジカメの映像では知っていたが、実際に会うとなると話は別だろう。しかし、伊藤さんはすぐに彼のことがわかったという。彼のほうも、目が合った瞬間にニッコリ笑って会釈したそうだ。それだけ心が通じ合ったコミュニケーションを図っていたということではないか。「会って、もっとお互いのことが好きになった」という2人。それからは恋人同士としてデートはもちろんのこと、メール交換も毎日。
ネットで彼と出会った。そして共通の趣味を持つ友人をも得ることができた。「大切な人間関係を見つけることができました―」と笑う伊藤さんは、今週末、友人と美術館に行き、その後彼と合流し、 一緒に食事をするそうだ。